子宮けいがんワクチン
小学校6年生~高校1年相当の女の子は、HPVワクチンを公費(無料)で受けられます。
ワクチンは半年~1年の間に2~3回接種(接種開始年齢とスケジュールによって異なる)を受けます。接種には保護者の方の同意が必要です。
※合計2回接種で完了できる方は、1回目の接種を小学校6年生の年度から15歳の誕生日の前日までに受け、その後、5か月以上あけて2回目の接種を受けた方です。
子宮けいがんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因と考えられています。
このウイルスは、女性の多くが一生に一度は感染するといわれるウイルスです。
感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然と消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。
現在、感染した後にどのような人ががんになるのか分かっていないため、感染を防ぐことががんにならないための手段です。
♠ 子宮けいがんで苦しまないために・・
① 小学校6年~高校1年相当の女の子を対象に、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐワクチンの接種を提供しています。HPVの感染を防ぐことで、将来の子宮頸がんを予防できると期待されています。
② HPVワクチンを受けていても、子宮頸がん検診は必要です。2年に1度検診を受けることが大切です。
♣ HPVワクチンの効果
HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類のものがあります。HPVワクチンでは、がんになる手前の状態(前がん病変)が減るとともに、がんそのものを予防する効果があることも分かってきています。
子宮頸がんの原因の50%のHPVの感染予防できる2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、に加え、令和5年4月から80~90%のHPVの感染予防ができる9価HPVワクチン(シルガード9)を公費で接種できるようになりました。
♦ HPVワクチンのリスク
多くの方に、接種を受けた部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。
筋肉注射という方法の注射で、インフルエンザの予防接種と比べて、痛みが強いと感じる方もいます。
ワクチン接種後、気になる症状が現れたら、それ以降の接種をやめることができます。
接種後に気になる症状が出たときは、ご相談ください。
★ キャッチアップ接種
平成9年度~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性で、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢の間に接種を逃した方は、公費でシルガード9を受ける事ができます。
接種希望の方は、ご連絡ください。
♠ 予防接種の受け方
☑ 接種日時を予約してください。
☑ 母子健康手帳をご持参のうえ、保護者が同伴してください。
☑ 予診票(医院にも備え付けています)に保護者の署名が必要です。
☑ 受診の前は、体調に問題がないことを確認してください。(体調が悪いときは、無理をせずご連絡ください。あらためて予定を立てましょう。)