帯状疱疹は水ぼうそうを引き起こす『水痘・帯状疱疹ウイルス』が原因で発症します。日本人の3人に1人がかかると言われ、免疫機能が低下した際、体内に潜伏しているウイルスが再活性化し帯状疱疹が発症します。発症した場合、皮膚に症状が出る前にピリピリ、ビリビリ、ズキズキといった神経痛のような痛みが出るのが特徴で、その後虫刺されのような発疹が生じます。発疹は最終的にはかさぶたのようになりますが、帯状疱疹で生じた神経痛が長く続き、痛みに悩まされる方は少なくありません。
従来の水痘ワクチンでは、帯状疱疹への予防効果は約50%、神経痛は65%の減少効果が得られていました。一方、現在使用可能な帯状疱疹不活化ワクチン(シングリックス)は帯状疱疹の予防効果は97%、神経痛は88%の減少効果が報告され、従来の水痘ワクチンよりも有効性が示されております。
50歳以上で発症率が急上昇し、高齢になるほど重症化や合併症のリスクが高まることから、50歳以上の方ワクチン接種が推奨されております。
当院でも接種可能ですので、いつでもご相談ください。